2014/05/07

羽アリと捕食者

4月中旬〜5月上旬は、ヤマトシロアリの羽アリが飛び立つシーズンですが・・・今年もエコパウダー事務所から徒歩10分以内の場所(埼玉県草加市)で、羽アリの発生が確認できました。

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松の切り株に続々と上がって来る羽アリと、巣立ちを見送る兵隊アリ。するとそこに、捕食者が登場・・・!

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トカゲが羽アリの発生に気付いて、やってきました。この巨大な捕食者相手では、兵隊アリも太刀打ちできません。

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次々と食べられてしまう羽アリ・・・。

シロアリは枯れた木(植物遺体)を食べて、動物性タンパク質に変換します。そして飛び立つ羽アリは、そのほとんどは他の動物や虫たちに食べられてしまいます。シロアリは枯れ木を分解できる貴重な生き物であり、また、自然界にとって貴重な栄養源でもあるのです。

シロアリが世界から居なくなったら、自然界のピラミッドはその土台から壊れてしまうかもしれません。自然界の益虫、しかし家を食べられては困りもの。そんなシロアリとどうやって付き合っていくのか・・・。木造住宅を造ったり、木造住宅に住んだりする場合には、かならず考えておくべき問題です。