埼玉県内にお住まいの方の中には、自宅をシロアリ被害から守りたいと考えている方もいるでしょう。大切な自宅をシロアリ被害から守るには、事前に予防対策を講じることが大切です。
当記事では、埼玉県におけるシロアリ事情や県内で確認されているシロアリの種類を紹介するとともに、シロアリ予防・駆除業者を探す際のポイントを紹介します。併せて、埼玉県におけるシロアリ予防事例なども紹介するので、シロアリ予防を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
埼玉県は関東エリアのほぼ中心地点に位置し、都心部で働く人のベッドタウンとして機能している都市です。新築住宅だけではなく、築年数が経過した古民家など様々な住宅があります。埼玉県の豊かな自然環境が残るエリアはもちろん、都市部でもシロアリ被害の恐れはあるため、十分な対策が必要です。
築年数が経過した住宅は、床下が土の物件も多く、湿気がこもりやすい状態と言えます。床下に湿気がこもるとシロアリ被害を受けやすいことから、意識的に対策すると安心でしょう。また、床下がコンクリートの物件も、新築後数年間はコンクリートから発せられる湿気により腐朽菌やカビが発生する可能性があり、シロアリ被害の温床になります。そのため、「ベタ基礎であれば安心」とは言い切れません。
埼玉県の住宅でも、新築のタイミングでシロアリ予防対策を行うことは一般的です。また近年では、埼玉県においても東京都や神奈川県で被害が拡大している外来種のシロアリ被害が懸念されているため、アメリカカンザイシロアリも意識した対策を実施すると安心でしょう。
埼玉県で確認されているシロアリは、主にヤマトシロアリです。さらに、近年ではアメリカカンザイシロアリが増えてきているほか、温暖化によってイエシロアリが北上しているため注意が必要です。
3種類のシロアリの特徴は、以下の通りです。
ヤマトシロアリ | ヤマトシロアリは、北海道の北部を除く全国に生息するシロアリです。都市部と自然豊かな場所のいずれにも生息でき、埼玉県全域で被害を受けるリスクがあります。 |
---|---|
イエシロアリ | イエシロアリは水を運ぶ能力を持ち、乾燥木材も食害する種類です。イエシロアリは1つの巣に100万匹以上の個体が生息し、建物全体を食害するケースもあります。 |
アメリカカンザイシロアリ | アメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材を食害する外来種です。埼玉県内では、ふじみ野市、三芳町、川越市などの一部エリアで被害を受けた事例があります。 |
ヤマトシロアリの場合は4月頃から5月頃、イエシロアリの場合は6月頃から7月頃に一部の個体が羽アリになり、巣の外に飛び出します。アメリカカンザイシロアリの場合は6月頃から11月頃が繁殖期にあたり、羽アリを見かけやすい時期です。
シロアリには予防対策を講じることが大切ですが、万が一被害が発生してしまったら、速やかにシロアリ駆除を行わなければなりません。しかし、シロアリ駆除業者の中には、工事契約を強要したり、不当な高額請求や使用薬剤を明示しない悪質な業者もあります。信頼度の高いシロアリ駆除業者を探すためのポイントは、以下3点です。
シロアリ駆除業者と契約する際には多くの場合、現地調査で被害状況を確認してもらった上で見積書の提示を受けます。業者の提示する見積もり金額が不明瞭な場合は、契約を見送ることも考えましょう。
また、新築時には建築会社さんに使用する薬剤の効果と特性を確認しましょう。保証期間や再施工のタイミングなどでご自宅の保守に関わる費用が大きく変わります。
広範囲に被害が広がってしまったシロアリの駆除作業には、想像以上の費用がかかる恐れもあります。長い目で見た場合の費用負担を軽減するためには、事前の予防対策を徹底しましょう。
以下では、埼玉県におけるシロアリ予防対策の事例を紹介します。
シロアリ予防対策で使用する一般的な薬剤の効果は、5年程度と言われます。草加市の事例では、新築時にエコボロンですべての構造材を処理し、安心して生活できる環境を整備しました。
エコボロンを処理すると高濃度のホウ酸塩が内部へと浸透し、シロアリ被害を予防する仕組みです。ホウ酸塩は安定した無機物であることから揮発・蒸発しづらく、長期に渡る効果を期待できます。
カビの発生している場所は、湿気がこもりやすい環境になっており、シロアリ被害を受けやすい状態です。川口市の新築住宅の事例では、床下のカビを拭き取った後にエコボロンを処理し、シロアリ予防を行いました。
エコボロンの主原料にあたるホウ酸塩は、木材腐朽菌(木材を腐敗させる菌)の被害を防止する働きも期待できる物質です。エコボロンを処理すれば、床下のカビ対策とシロアリ予防を同時に行えます。
吉川市の新築二世帯住宅の事例では、「ご両親の健康に配慮し、安全性の高い薬剤を使用してほしい」といった希望があったことから、エコボロンによる対策を行いました。より万全のシロアリ予防を図るため、アルトリセット200SCによる土壌処理も同時に行っています。
土壌処理とは建物外周の土壌に薬剤散布を行い、シロアリの侵入を防止する処理のことです。エコボロンとアルトリセット200SCを併用する「eことアル工法」はメーカーも推奨する手法で、万全のシロアリ対策を行いたい場合に適しています。
湿気がこもりやすい在来の浴室のリフォーム時に、木材腐朽菌が発見されることが多いです。木材腐朽菌は、シロアリを呼び寄せます。また放置すると木材が脆くなり、住宅の強度に影響するリスクもあることから、早急な対策が必要です。
上尾市の事例では、シロアリ予防と木材腐朽菌対策を同時に行いたい希望があったため、床下木部にエコボロンを処理しました。住宅外周の土壌にはアルトリセット200SCを散布し、シロアリ対策を強化しています。
水回りの改修工事の際、土台や柱にシロアリ被害が見つかり、処理を行ったケースがあります。今回の事例では、アルトリセット200SCによる駆除・土壌処理を行った後で、エコボロンによる予防処理も合わせて行いました。
新座市の既築住宅では、新築時に薬剤処理を行っていたものの、十分なメンテナンスは受けていませんでした。新座市の既築住宅の事例では、築25年のタイミングでシロアリ対策の再施工を希望し、エコボロンの施工を受けました。
通常の薬剤は5年で効果が切れてしまいますが、床下環境が健全な住宅にエコボロンでシロアリ対策した場合は、効果が持続します。この点に魅力を感じ、エコボロンによる対策を選択しています。
シロアリ対策で使用する薬剤には、エコボロンに代表されるホウ酸塩の薬剤と農薬系薬剤があります。
ホウ酸塩の薬剤は室内の空気を汚染しにくく、家族の健康に配慮したシロアリ対策を受けたい人も安心です。ただし、ホウ酸塩系の薬剤はシロアリ予防向きの種類で、駆除対策に適しません。
農薬系薬剤はシロアリの神経を攻撃して巣ごとの根絶を狙うため、主に駆除目的で使用されます。ただし、農薬系薬剤では揮発成分が空気汚染を招くリスクもあります。そのため、基礎断熱の住宅でのシロアリ予防やアメリカカンザイシロアリの予防にも適していません。
安全性を重視してシロアリ対策したい場合には、有効成分がホウ酸塩の薬剤を選択しましょう。ホウ酸塩の薬剤を扱う業者を探している場合は、ぜひエコパウダーに相談ください。
また、シロアリ被害を受けにくい住宅を作るためには、木部への薬剤処理と土壌処理を同時に行うことが重要です。万全のシロアリ対策を取りたい人は、以下ページの「eことアル工法」を検討すると安心でしょう。
埼玉県では、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類が確認されており、一部ではアメリカカンザイシロアリによる被害も報告を受けています。
建築からある程度の築年数が経っている場合、気付かないところでシロアリ被害を受けている可能性もあるため、シロアリ駆除業者に調査依頼するとよいでしょう。何も被害がなかった場合も今後に備えて、予防目的で防蟻施工してもらうと安心です。
シロアリ被害から住宅を守るには、木部へのエコボロン処理にくわえて土壌処理を同時に行う「eことアル工法」も選択肢に入れて検討することをおすすめします。